遺言書(ゆいごんしょ)をかいたほうがいい人の話2 秋(あき)のまちゼミのテーマについて
こんにちは。岡山県中区の東岡山駅の近くで入管手続きや相続のご相談をメインに成年後見や任意後見、自動車手続きなどの業務を行っております、椎名行政書士事務所(しいな ぎょうせいしょし じむしょ)です。
遺言書を書いたほうがいい人のことをもう少し。
また、まちゼミ表町でやることも続きます。
今回のまちゼミでは、成年後見の話もします。遠方の家族にはあまり手を取らせたくない人に対する、回答の一つです。もちろん、ほかの方法もあります。
後見の話を聞きにくる人のなかには、今自分が世話をしている人に後見人ができたら、自分はもう何もしなくていいと思っている人が一定数います。今回も、遠方にいる自分の親について話したい人が来るんじゃないかなと思っています。
後見人制度では後見人にできないことが規定されています。
家族にできて、後見人にできないことはとてもたくさんあるので、後見人がついてもしなくてはならないことがたくさんあります。今回のゼミでも、後見人にできないこと他人に任せたくないことは遠方でも家族に頼むようにお願いするか、ほかの方法をとってくださいと説明しようと思っています。
さらに、後見人がいることで、面倒が増えることもあります。その一つが相続です。
ですから私は必ず、後見人をつけるなら同時に遺言書を書いてくださいと言います。
「そうだよね、書いたほうがいいよね」と同意してくれた方が、まだいいかと書かずに亡くなって、ご家族が困っているのを見ると、なおさら書いてくださいといわなくちゃなあと思います。
どうしてそうなるかの理由は、いろいろありますが、誰かが亡くなった後、その人の相続人が被後見人になっていると、相続手続きのために後見人にいちいち相談することになるからというのが大きな理由です。つまり相続人たちが分割するときに自分たちの自由にできないのです。どんなにはたから見ても問題がない相続でも、後見人に相談して進めることになります。
後見人の立場では面倒だからと内容を確認しないわけにはいきません。事前に遺言書を書いといてくれたらこの仕事なかったのにと、後見人をやっているみなさんはきっと思っています。
自分の親に後見人をつけて、自分の相続に問題がないと思っている人でも、親より先に亡くなると、あとあと関係してくることがあります。
もっとわかりやすい例では遠方にいる子供に後見人をつけて、自分たちが世話をできないときのため、また亡くなった時の対策をしようという方がいます。とてもいいことだと思いますが、こういった場合は必ず両親や兄弟が遺言書を書いておくべきだと思っています。相続がどうつながるかはその時にならないと分からないからです。
具体例はまちゼミでお話しできるよう準備しようと思います。日程等公開可能になったらまたお知らせします。